魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~ 2 [DVD]
この作品は第二弾として製作されたものなので、
作品としての表現物を演出に切り替えて、
前作と違う色を出したかったのだろうと思う。
しかし、世界観のみの構築に終わってしまっていて、
エンターテイメント性が低くなってしまい、
背景などの美術性がヘンに目立ちすぎてしまったように思う。
キャラクターの思いの強さとかが伝わりにくく、表現もされていない。
すべて俯瞰な感じで、強さの呼び起こすものとかの影響が描かれてない。
だが、細かいところの演出が、何度か見返すと細かく表現されていて、
こういったきめ細かさは女性がとてもお気に入りになる世界観と思います。
ちょっと男性向けではない気がしますね。
また東京へきたおのぼりさん感覚の郷愁とか、
「ほら、懐かしいでしょ?」という東京というグローバルだが、
ローカルな感傷は非常にナルシスティックで、
やたらと音楽方向、東京の周辺へ演出、これらは自己満足な世界でしかないし、
それを気に入る人や気にならない人も居るが、
「田舎者は、どこへ行っても田舎者」
という感覚はちょっと辟易としますね。
だが、作風としてユニークだし、いい位置づけだけど、
なかなかの「小品」として星3つと思います。
ヒミコ伝 “和”を誓った最初の女王
初めて手にしたときは、本の厚みに驚き、最後まで読めるか不安になりましたが、読み始めのプロローグから虜になりました。
読んでいるというより、全編を通して流れている美しさが、そのまま映像となり、登場人物たちが話し始めるという感じで、本当に映画を見ている感覚でした。
こんなに美しい物語がかつてあったでしょうか・・・
こんな平和を何故?書けるのでしょう・・・
そして、実感してください。シュタイナー教育にかかわる方の必読書です!
魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~ 3 [DVD]
(総合6/10点)
第三話「ソラ」★★★☆☆5/10点
あくまで依頼をこなす仕事から逸脱した情を訴える急展開には
正直面喰らいましたが、本来の魔法ってこういうことかな?と
意外な一面を覗き見た印象を覚えました。前途洋々と前途多難。
二人の一日の始まりから、おしまいまで軽〜い感じで描く日常風景が
なんだか不思議な温かさを感じます。受け入れることも、変えることも
自分を前に進める大事な一歩ですよ
第四話「豪太」★★★★☆7/10点
モノローグなどの安易な語りが少ないため、魔法遣いの呪縛が
理不尽な現実、環境の劣化を招く辛辣さを淡々と描く演出にのめり込みます
変に「演技」をしていない自然体のキャストの上手さ、粗野に見えて
実は誠実な彼の純朴さをさらっと魅せるあったかい締め方に一安心。
映像は2Dアニメですが、今まで以上にまるで実写のような
生の空気を感じさせられる作風に感心させられました。
アニメにありがちな、露骨でベタな描き方が無いのが特に良いです。
玉観音
中国の小説にはまったくなじみがなかったが、美しい装丁に目を引かれて手に取った。大部な本であるが、読み始めたら一気に引き込まれた。主人公が、これでもかと思うほど数々のドラマティックな不幸を乗り越える壮大な恋愛サスペンス。散々ハラハラドキドキした後の、未来への希望を残した静かな終わり方も秀逸。しかし、ただの娯楽小説と言うだけではない。さりげなく随所に触れられている中国の人の国民性や文化、中国の若者の感受性、親の世代とのギャップなど、ニュースなどでは伝わらない中国と言う国を垣間見ることが出来て興味深い。雲南やタイ国境地域のエキゾチックな描写も美しい。
WILD FLOWER 山下しゅんや作品集II
第2弾となる本作品もエロかわいいイラストで満載です。現在ホームページに掲載されているイラストに好きなものが多く、本誌にも掲載されると思っていたのですが、残念ながらありませんでした。という訳で第3弾に期待ということで☆4つとさせて頂きました。