ショコラティエの勲章 (ハルキ文庫)
この作者のお菓子にまつわる前作「ラ・パティスリー」と共に読みました。
前作よりは内容も少し厚くて、お菓子の描写(作っている最中のはあまりないけど)も割とよいです☆
ただ、この作者は「言い訳」のように感じられる描写が結構多い(^^;
私は読了後、結構疲労感ありました。
サクサク読める軽いコージーミステリが好きな方は苦手かも…
今まで読んだ日本人作家の料理系コージーミステリの中ではギリギリ及第点っていうところかなぁ。
シャッフル プレミアム・エディション [DVD]
映画館で見たのですが…DVDになってくれるということで
本当に嬉しいです。どうして全国区で上映しないのだと思ってました。
舞台の台本だったみたいですが私は舞台を知りません。
だけどこれ本当に面白いです。演じ手も楽しかったんじゃないかなーと。
同時期に上演されていた舞台(再演)も評価が良かったみたいですよ。
よく出来た台本に、よく出来た空気。良作です。
メモリーズ(初回限定盤)(DVD付)
前作アルバム「parallel universe」から数えて12カ月ぶりとなる待望の9thアルバムです。
一通りアルバム作品として一気に聴いた時に感じる印象と、
一つ一つの作品として、しっかり聴いた感じとでは、ずいぶん印象が変わるものだなぁと
感じました。
これは前作アルバムの「parallel universe」を聴いた時に感じた印象とも同じ。
共通して言えるのは、最近のアルバム作品の発表毎に感じる“新しい方向性”。
楽曲一曲毎の完成度は相変わらず高いもので、非常に深い世界観と完成度を保ち続けており、
どの作品もSingle作品としてリリースしても通用するぐらいの仕上がりなのですが、
アルバム全体としての完成度となると、コンセプトが明確に感じられずに終わってしまいます。
わざと方向性をぼかす手法なのかは謎ですが、「JUDY」などは、Aメロから一瞬で“ GARNETWORLD ”へ
引きずり込む力を持ち、この様な作品を余裕でまだまだ出せる彼らにしてみれば、ストィックな部分と、
ミディアムバラードからライトバラードへ軽く振ってみた作品に抑えられている部分が多い様に
感じました。
アルバム冒頭はSingle発売された「Smiley Nation」のはじける感じのオープニング、
古来のFanを嬉々させる内容である 「JUDY」、岡本さんのギターセンスが光るROCKな「一緒に暮らそう」、
Azukiさんらしい詩の世界観が際立つ「創世記'1」、ふんだんにシンセサイザーを重ねた
サイバーチックな「ロンリーナイト」、 そして、アルバムタイトルの「メモリーズ」と、
中村由利さんの力作の「英雄」。
今回のアルバムも相変わらずの佳曲の集合体ですが、アルバム評価の印象は、収録作品の“配置”が
鍵ではないかと感じました。
アルバムエピローグが 「JUDY」ならば随分と印象は変わっていた事でしょうね。
parallel universe(初回限定盤)(DVD付)
今回のアルバムも期待以上でした。
初期の頃は初期の頃で、独自の芸術性を持つサウンドを楽しめましたが、
parallelでは、個性はそのままで、安定した豊かさを持つアルバムになっていると思います。
「渚と〜」ではアレンジにうならされ、「迷いの森」は元となったバレエのジゼル好きにはたまらない歌詞です。
そういった広い味わいが愉しめるという点で、新境地であり、いわゆる「大人向けGARNET」という感じです。
初期のダークソングがお好きな方は最初は不満を持たれるかもしれませんが、
明るい曲も重厚で、さらに深みのある作品となってきていますので、ぜひ。
曲数の少なさは気になりますが、楽曲の質を考えれば十分だとも言えます。
個人的にオススメなのは「The Crack-up」。
メロディーラインも洗練されていて、アレンジもさすがというところです。
歌詞も非常に哲学的で、一口では感想を言えませんが、
元となった随筆「崩壊」を読むと、背景がわかって、さらに魅力的になりました。
でも、10曲とも抜群の出来!
この一枚、とってもオススメです。