パパってなに? [DVD]
軍服さえ着ていれば信用されてしまうソ連時代のロシア。
母が列車の中で惚れてしまう男はそんな風潮を利用しただけの軍服を着た泥棒。
子連れであればさらに相手を騙しやすいと言うだけの事だったのであろう。
父親のいない母と子はそんなチンピラに翻弄される。
そんなストーリーそのものはソビエト人の暮らしへの興味もプラスされて退屈しないのだが
撮影は子供目線に徹底されておらず、誰の目で見た世界かがわかりにくく
いいシーンはあっても感動には至らない。
脚本そのものにも深遠なテーマは見受けられない。
雪道を走って追いかける子供の姿は素晴らしいのだが、むしろ映像だけの方が感動できそう。
ラストもこんな安直な終わりにならなきゃいいなと思ったとおりで
罪のない少年が何もかも失って新たな罪を背負うだけというとても残念なものでした。
ただ少年の愛らしさと俳優の演技はとてもいいです。
パパってなに?【字幕版】 [VHS]
1952年若く美しい未亡人カーチャは、苦しい生活から抜け出そう
と6歳の息子サーニャを連れて当てのない旅に出た。
列車の中で二人は、強くたくましい軍人トーリャと出会う。二人はた
ちまち恋に落ち3人家族と偽って共同住宅で一緒に暮らし始めた。
サーニャは母親が自分を構ってくれなくなった原因であるトーリャを
疎ましく感じていたが、男として生きていくための術(喧嘩の仕方、
やられたらやりかえす、ピストルやナイフの使い方)を教えてくれる
彼を、少しずつ受け入れていく。でもまだ彼のことを「パパ」とは
呼べない。
自分が生まれる前に戦死した父親の幻影が頭の中から追い出せずに
いたのだそんなある日、トーリャは隣人たちをサーカスに招く。
皆が楽しんでいる間に密かに会場を抜け出したトーリャを不振に思い、
後をつけたカーチャの見たものは・・・
もぬけの殻になった共同住宅で盗みを働くトーリャの姿だった。
軍人というのは真っ赤な嘘で、実は姑息な泥棒だったのだ・・・。
世界中を泣かせた感動作です。